ルールの多い国、日本。 その2
おはようございます! Kimikoです。
すでに多くの感動をもらえた、ピョンチャンオリンピック。
あなたはどの競技、どの選手を応援していますか。
私はもちろん日本選手を応援していました。
絶望的な怪我から、たった3ヶ月で金メダルを獲得した羽生結弦選手の
精神力の強さ、つらい時期に涙を見せず、金メダルを手にしてやっと流した涙に感動しました。
スピードスケートの小平奈緒選手の集中力、堂々とした滑り、カッコ良かったですね!
他のすべての選手も自分の力を信じて、メダル獲得を目指す姿は感動せずにいられませんでした。(感動しないではいられない)
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私がいつも感じている「働く日本人の変(普通でない)なところ」,
今日は ”はっきり言わない” という点についてお話します。
”はっきり言わない”というのは、”はい” ”いいえ”を明確に言わないことです。
例えば、会議で新製品の提案をしました。
あなたが会議の出席者にこの新製品についてどう思うか聞いたとき、
よくある日本人の反応は、
- ずっと資料を見ている
- 無表情
- 今すぐには決められない‥
- 前向きに考えるようにします
- いいアイデアだと思うけど、でも…
- ちょっと検討させてください
のような、いいのか、悪いのか、反対なのか、わからない言い回しをよくします。
日本人には、はっきり言わないこと=謙虚(控えめなこと、相手を敬い素直な態度をとる)であることが
美しいとする文化があります。
”明確に言わなくても、私の気持ちを読んでね” という日本人的コミュニケーション。
自分の意見を言うことで、相手と議論になることを避けたいという思いを強く持っています。
自分の意見を相手にわかるように明確な表現でコミュニケーションをする外国人の方とは
正反対なので、イライラすることも多いと思います。
そして日本語には、はっきり言わなくても、ちゃんと意志を伝える言葉があるんです。
”前向きに” とか ”検討する” ”考える” とか ”他の人の意見も聞いてみます” のような言葉を使って
気持ちを表現します。
英語や他の言語にもそのような言葉はあると思いますが、大きな違いは文の始めに”はい”や”いいえ”を付けないことでしょう。
”前向きに” とか ”検討する”は好意的であるけど決断を保留(決定を先に延ばす)することを表現しています。
”考える” とか ”他の人の意見も聞いてみます”はちょっと否定的で、あとで断るときに
「考えてみましたが、今回は止めておきます」とか
「他の人の意見も聞いてみましたが、反対があったのでお断りします」のように理由を言えるように
しておきます。
つまり、断ることは良くないことという考えを持っているんですね。
だから、本心を聞きたいときは断っても大丈夫ですという点を伝えるといいかも知れません。
「今回はお断りされても、次回またご納得いく提案をお持ちします」とか
「今回ご指摘いただいた点を今後の改善点としていきます」と言ってみるといいと思います。
ポイントは明るく話すことです。(心では悲しいですが)
ただし、全ての日本人が謙虚さを持っているとは限りません。
結局は人それぞれの個性で表現の仕方は変わってきます。
でも日本には謙虚さを美しいとする文化があることを知っていると少しはイライラも
減るかも知れません。
★★★ ビジネスで使う謙虚(控えめ)さを表現する言葉を覚えましょう ★★★
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